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冷え症の養生法

わが国では女性の半部以上が冷え症です。これは背中とか、足腰のあたりが冷えびえする感じのする症状で、医学の統計によると、100人中の60人までがこれにかかっているといわれ、世界中で日本にだけしかない独特のものである。

今日の西洋医学では冷え症を根本的に治す薬は残念ながら存在しない。そこでいろいろと日常生活を改善することに努める。

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【商品説明】

●冷え性について

わが国では女性の半部以上が冷え症です。これは背中とか、足腰のあたりが冷えびえする感じのする症状で、医学の統計によると、100人中の60人までがこれにかかっているといわれ、世界中で日本にだけしかない独特のものである。冷え症は昔は膝をつかっての田植え、日の当たらない北向きの台所での水仕事をする農家の婦人に多かったが、最近では冷房の利きすぎているビル勤めのオフィス・レディーに多くなった。デパートの女子社員の80%がこれを訴えている。それで昨今、冷房病として話題にのぼるようになった。

●原因として
昔は冷え症になるのを恐れて、女性は子供の頃から下腹部や腰部に厚着をさせられている。これは「冷え症の女性は不妊」という言い伝えによって、そうさせられてきたが、今日ではスマートになるためみな厚着である。その薄着が冷え症の一つの原因になる。冷え症の原因について、大別すると内因と外因との二つに分けられる。内因としては貧血、うっ血、水分の偏在、自律神経の失調、ホルモン分泌の異常、新陳代謝機能の衰弱などがあり、外因としては薄着、ミニスカート、湿気、冷房などである。

●冷え症は婦人病のもと
婦人のあらゆる病気のもとは、この冷え症が原因である。足腰が冷えると、内部性器が充血して月経異常、子宮内膜炎、附属器炎、おりものなどがおこり、また卵巣機能不全、子宮発育不全となり、このため不妊症となる。このほか冷え症があると、各種の神経痛、
関節リウマチ、腎炎、腎盂炎、ネフローゼ、膀胱炎、腹痛、腰痛などの原因になったり、また中年になると肩こり、手足のしびれ、更年期障害などのもとになる。

●養生法は
今日の西洋医学では冷え症を根本的に治す薬は残念ながら存在しない。そこでいろいろと日常生活を改善することに努める。
まず足腰を冷やさないように注意すると共に、これを温める工夫、スラックスを用いたり厚い靴下をはいたりする。次に入浴してマッサージなどをし、血行をよくする。それから体を温める食事をとるため、蛋白質、脂肪、ビタミン類を豊富にとる。少量のブドウ酒やアルコール類もとる。また台所を南向きにして、日当たりをよくするように環境を整える。漢方では二千年の昔から非常に重視し、これを治す薬(身体を温める藥)が存在している。
(1)質的にバランスのとれた食事をすること蛋白質は欠けていませんが青野菜を煮て食べること、小魚、豆類を多くとること。
(2)イライラ、取り越し苦労は禁物です。精神と神経を安定させましょう。
(3)睡眠を十分にとること。保温は手足、腰など大切ですが、運動をなるべくするように、ジーッとしているのは考えものです。
(4)水分のとり過ぎが冷え症体質の人はどうしても多すぎます。果物、ジュース、その他の水ものは要警戒です。
(5)胃腸や腎臓の弱い方、心臓神経症、泌尿器疾患の方は冷え症が多いのです。これらの方はとくにそれぞれの病気に対する養生法をよく守って下さい。