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肩こりも胃痛も肌荒れも、現代人の病気のうち90%はストレスが原因と言われるぐらいに、現代人は非常に多くのストレスを受けています。
●ストレスとは??
「ストレス」とは、物理学では物体が刺激(ストレッサー)を受けた時に発生する内部の歪のことです。心理学では、冷え・怪我・ショックなどで心が緊張、身体が防御反応を起こすことを広く含めた言葉です。現代の高度情報化社会では、明治時代の人が一生かかって受けたストレスを1日で受けていると言われており、精神的ストレスで悩まれる方が大変多くなっています。
ストレスを受けるといろいろな変化が現れます。
★こころの変化・・イライラ・怒り・不安感・気分の落ち込み・気がかりや無力感
★行動の変化・・集中力の低下・作業効率の低下・ミスの増加・引きこもり・思考力低下・判断力定価・不眠・酒、タバコの過剰摂取・性欲減退・疲労感
★体の変化・・心拍数の増加・血圧の上昇・発汗・筋緊張や頭痛・めまい・肩こり・過呼吸・下痢・消化不良
大切なのは、同じストレスでも起こる変化は人によって違うということです。その違いの多くは「基礎体力」の違いです。基礎体力が自然治癒力を生み出す3本柱「内分泌系」「神経系」「免疫系」を支えているのです。日頃から基礎体力を蓄え、自然治癒力を整えて、病気にならない身体づくりをしておきましょう。
「内分泌系」「神経系」「免疫系」はネットワーク系として、それぞれに独立した機能を持っています。それと同時に、相互に情報交換しあい、全身のバランスをとっています。それが人の身体に本来備わっている健康を維持する力、つまり自然治癒力の基本となっています。また、ネットワーク系は「新陳代謝」「エネルギー代謝」「精神代謝」という三つの代謝系によって形付けられた「基礎体力」に支えられています。
元気で長生き、「元気創造」のアプローチとして私たちに本来備わっている自然治癒力を発揮して「病気にならないからだづくり」、さらにはネットワーク系と代謝系を強化することで、弱りをなくす積極的な生き方「セルフ・アクティベーション」を推進しています。
●脳の疲れが原因??
体が疲れているわけでもなく、なぜか頭が働かない。充分な休養・睡眠をとっているのに疲れがとれない、仕事でミスが増えた、日中ボーッとして家事をする気がない、食欲がなく、食事が美味しく感じないなど。このような症状がある場合には、脳が疲れている表れかも知れません。このままでは肥満などの生活習慣病や、うつ病などの精神疾患になってしまうかも?
脳が疲れると、どのような身体の変化が起こるのでしょうか?五感の中でも味覚異常が一番顕著と言われています。脳が疲れるほど、味の濃いものを摂りやすく、肥満などの生活習慣病の危険性が高くなります。また思考や意欲、感情面にも異常が見られ、うつ病など心の病も脳の疲れが原因だと言われています。
筋肉の疲れは体を横にしてリラックスすればある程度回復します。しかし脳の疲れは熟睡でしか回復しません。そして睡眠には深さがあり、ただ寝れば良いというワケではなく、「眠りの質」が重要です。
睡眠はただの休息ではありません。睡眠時に副交感神経が働き質の良い睡眠をとることで、脳と身体が明日も元気な状態で活動する準備をしています。交感神経が優位で睡眠の質が悪いと、整備不良状態のまま見切り発車せざるを得ず、疲れが残ります。
一般に「8時間睡眠がよい」と思われているようですが、科学的根拠はありません。 どのような睡眠で満足感が得られるかは個人差があり、本人が十分に眠れたと感じ、翌日元気に過ごすことができれば「質のよい眠り」と言えます。睡眠時間にこだわらず「質のよい眠り」を得るためのちょっとした工夫をご紹介します。
◆遅く寝ても、朝は早く起きましょう
夜が遅かった場合でも、朝は早く起きて太陽の光を浴びるようにしましょう。朝遅くまで寝ているのは、体内時計を狂わせ、眠りのリズムを崩す原因になります。
◆昼間は積極的に活動し、太陽の光を浴びましょう
昼間に積極的に活動すると、適度な疲労感から 体が睡眠を必要とします。また、太陽の光を浴びることによって体内時計のリズムが調整されます。◆夕方以降は、照明を落として
夕方以降は徐々に光を暗くしましょう。寝室では50ルクス(8畳の部屋で20W)の明るさが目安です。
◆寝る前にはリラックス
頭が冴えすぎない程度の読書や、アロマなどリラックス系の香りを利用したり、軽いストレッチをするなどして、睡眠への準備をします。
◆眠る前の刺激物を避けましょう
カフェインには覚醒作用があるのでコーヒーや紅茶、緑茶などは寝る前には避けましょう。 また、タバコに含まれるニコチンは交感神経を活発にし、睡眠を妨げるので控えましょう。
アルコールで寝つきはよくなりますが、途中で目が覚めやすくなり、睡眠の質が悪くなるので避けた方がいいでしょう