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「現代型栄養失調」の真実~飽食の時代の栄養失調

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今の時代は「ミネラル」「タンパク質」が不足しています
 
 今は飽食の時代ですが、実は日本人の多くに栄養失調が起こっています。
それは「現代型栄養失調」と言えるのですが、「ミネラル」が不足しているのです。
 今の栄養学をピラミッドで見ると、栄養をとる順番に、三大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質)、五大栄養素(ビタミン、ミネラル)、七大栄養素(食物繊維、フィトケミカルなど)と優先順位があります。
 昔は食べる物が少なくて三大栄養素が不足して栄養失調になってしまいました。今も特に高齢の方はタンパク質が不足していることが多いので、タンパク質は意識して摂る必要がありますが、炭水化物や脂質は今の時代に充分に摂れるようになっています。逆に摂りすぎてしまっているという状況です。
 そして、今の時代、特に不足しやすくなっているのが五大栄養素の「ミネラル」です。
 ミネラルというのは、カルシウムとかマグネシウムとか鉄とか亜鉛とか銅とか、そういったものになりますが、ミネラルは世の中に
114種ほど存在すると言われています。
 そのうちに、私たちの人間に必要だと分かっているミネラルは16種類になります。
 それらの主要なミネラルが不足していると、右のような症状が起こることが分かっています。

 これらの症状は一例になりますが、ミネラルが不足していると、生命代謝を正常に維持することができないので様々な不調が起こりやすくなるのです。
 こういった症状が起こった時には私たち日本人は病院で薬を使って治療することが多いわけですが、ミネラル不足というのも背景にあるかもしれませんから、ミネラル補給ということも考えていく必要があります。
 では、私たち現代人はなぜミネラルが不足してしまうのでしょうか?

今の時代は「精製された食品」が多く、ミネラルが抜けてしまっている

それは、今の時代、「精製された食品」が多いからです。精製されてミネラルが抜けてしまっている食品が多いわけなのです。
今の時代は、自然のままの食品ではなく、精製されたり加工された食品が多くなっています。
例えば、「水煮食品」や「冷凍食品」を使っていることが今の時代、かなり多くなっています。
 「水煮食品」というのは、野菜などの食材をカットしたりスライスして、水煮して、お湯を捨てて、何度か水煮を繰り返すことによって、不純物や農薬は抜け切れるのですが、それとともにミネラルも抜けてしまいます。そして、それに保存料を入れて真空パックにすると長期保存が可能になるのです。
 それを使って、スーパーやコンビニなどのお惣菜やお弁当を作ったり、ファミレス、社員食堂、ホテルのバイキングなどで調理をするのです。
 スーパーなどで売られている水煮野菜や冷凍野菜やカット野菜などもそういったものになるので、野菜ですがミネラルは抜けてしまっています。
 冷凍食品やレトルト食品もミネラルが抜けてしまっていますし、ミネラルの吸収を阻害してしまう食品添加物のリン酸塩も含まれています。
 世の中の加工食品には、このリン酸塩が食品添加物として入っていることが非常に多いので、食品の中にミネラルが含まれていたとしても、リン酸塩がミネラルと結合して吸収させずに便と一緒に出させてしまいます。

ペットボトルのお茶もミネラルが入っていない?!
 また、ペットボトルのお茶を私たちはよく飲んだりしますが、ペットボトルのお茶はミネラルが抜けた水を使っていることが多いです。
 水道水や天然水にはミネラルが入っていますが、「純水」にはミネラルが入っていません。ペットボトルのお茶は「純水」を使っていることが多いのです。純水のほうが少しのお茶っ葉で色や味も濃く出るからなのです。
 ペットボトルの清涼飲料水や炭酸飲料も「純水」を使っていることが多いです。ミネラルが入っていない上に糖分がたっぷり入っていたりしますので、日常的に飲むのはやはり良くないですね。

白米、白砂糖、精製塩・・・
  それと、今の世の中、「白米」や「白砂糖」や「精製塩」など、やはり精製した食品を使うことが多くなっています。
 お米も、玄米であればミネラルや食物繊維が非常に豊富なわけですが、玄米を精製してぬかを取り除いたものが白米になります。ぬかにミネラルや食物繊維が豊富に含まれていますので、白米はミネラルや食物繊維が抜けてしまっているのです。
 砂糖も同じです。黒砂糖はミネラルを含みますが、それを精製して取り除いた白砂糖はミネラルが含まれていません。
 塩もです。自然塩はミネラルを豊富に含みますが、それを精製して塩化ナトリウム99%にした精製塩(いわゆる一般的な食塩)はミネラルが取り除かれてしまっています。
 そういった日常的に料理に使うものもミネラルが不足してしまっているわけなのです。

そもそも野菜自体に含まれるミネラルが少なくなっている!
 さらに、今の時代、野菜に含まれるミネラルも数十年前に比べてかなり少なくなってしまっています。
 農薬や化学肥料を使ってきたことにより土壌の微生物が減少してしまったことや、大気中の二酸化炭素濃度が上昇していることなどが原因といわれています。 
 ペチカ自然農園さんのように自然農で作られた野菜はミネラルも豊富でしょうが、一般的に売られている野菜はミネラルが少なくなってしまっているのかもしれません。

ミネラルが不足しないようにするには
 ミネラルが不足しないようにするには、やはり一番は「手料理をすること」と、「加工されていない、精製されていない、できるだけ自然のままの生命力豊かな食材を使うこと」です。
 と、口では簡単に言えますが、現実的には今の時代、なかなか難しいというのはあると思います。
 毎日忙しくしている中、毎日手料理をするということはとても大変なことだと思います。私は自分で料理をしていないので偉そうなことを言えませんし、私も加工食品も色々食べますし、外食もします。
そういった食品の恩恵を受けていますので、それを完全に否定することはできません。
  体のために出来る限りは気をつけないといけないですが、無理をし過ぎてしまうとかなりストレスになってしまいます。
「それは絶対食べたらダメ」「添加物は絶対避けないとダメ」と完璧主義にやってしまうと、かなりストレスになってしまい疲れてしまいます。
 ストレスが実は一番ミネラルを消耗しますから、本末転倒になってしまいます。